2015年9月29日火曜日

【スタッフ募集】こどもタウンプロジェクト、スタート!

NPO法人NEXT CONEXIONで、11月23日(月)に【こどもタウン】というイベントを行います!



このイベントは、こどもたちに『学校での勉強』と『実際のよのなか』にどんな関係があるのか、また、そのなかで『自分』がどのような関わり方をしていくのかを体験し、考えていくイベントです。

こどもたちは、こどもタウンという仮想の街の中で働いて(職業体験)、給料を受け取り、納税した税金で、自分たちの街をどう発展させるかを考え、市政に投票していきます。

一日の体験学習を通して、学校での勉強が自分たちの暮らしやよのなかの取り組みにどう生かせるのかを学ぶことができます。



そこで、現在このプロジェクトに参加してくださる学生スタッフを大募集中です!!

学生スタッフの役割りは、協賛企業とこどもたちの間に入り、仕事内容を説明し、仕事を体験から投票するまでの流れをサポートすることです。

これらの活動をすることで、学生スタッフも多くの業種に関わる事ができ、将来を見据えての進路選択や就職活動に役立てることができます。



開催日が近づきましたら、企業ブース運営の事前説明会を別途設ける予定です。

興味のある方おられましたら、ご連絡下さい。



☆企画概要☆
【日時】2015年11月23日(月) 9:30開始、16:00終了予定

【場所】姫山小学校

【参加対象】小学校4~6年生100名(主に清水地区中心)



☆ボランティアについて☆
2015年11月22日(日) 会場設営、リハーサル

2015年11月23日(月) 企画運営、会場撤去

参加対象:高校生以上(社会人可)

募集人数:20名程度

参加業種(現在交渉中):報道、金融、印刷、出版、食品、飲食、小売、行政など 
※参加企業・団体名についてはご連絡いただいた方に個別で開示させていただきます。 

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NEXT CONEXIONは、学校の授業と実際のよのなかがつながった、学びを通して、人々の交流の促進、その効果から期待される人々の社会参加や地域活性化につなげ、より良い社会の形成に寄与する活動を行う、教育NPOです。


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2015年9月23日水曜日

【共同プログラム報告】聖カタリナ女子高等学校-経済・くらし編②『モノの値段の決まり方』

こんにちは!NEXT CONEXION代表の越智大貴です。

2学期からスタートした、聖カタリナ女子高等学校との主権者教育共同プログラム『経済・くらし編』の様子をお知らせします。

1学期の共同プログラムについて



第二回目のテーマは、「モノの価値について」

みなさんは、モノの価値について、考えたことはありますか?



普段の私たちは生活の中で、モノの価値分だけお金を払い生活をしていますが、「どうしてそのような値段になったのか?」ということを考えることはほとんどありません。

たとえば、まったく同じページ数でまったく同じ字数の本があったとして、おそらくその2冊の値段は異なります。

モノの値段はどのように決まるのか
少しでも高く商品を提供するためにはどうすればいいか

今回は、その点を意識しながら、ワークを進めました。



また、原印刷株式会社の代表取締役である原竜也さんをお招きしました。

原印刷株式会社は、愛媛県今治市に本社のある会社で、総合印刷事業やイベントの企画等を手がけていらっしゃいます。

同時に、事業の一環で、ココロエえひめという職業誌を発行しており、キャリア教育にも力を入れられています。

今回、『価値』を考えるにあたって、1枚の紙から付加価値について学んでもらうため、お招きすることになりました。

原印刷株式会社:http://www.haraprint.co.jp/
ココロエえひめ:http://cocoroe-ehime.jp/




授業の展開

授業の流れは、以下のとおりです。

①シミュレーションから、需要について考えてみる。

②ランチのお弁当の値段から、供給について考えてみる。

③1枚の紙から付加価値を考える。





【シミュレーションから、需要について考えてみる。】



まずは、需要と供給についてシミュレーションをしてみました。

今回はスマートフォン題材に、「みんなが欲しければ、価値が上がり、価格が上がる。逆にみんながいらないものは価値が下がる」という原理を確認しました。



スマートフォンを題材にした理由は、スマートフォンが生徒にとってもっとも身近になりつつあるツールであるからです。

僕が提供しているシティズンシップ(主権者)教育・civic PROJECTでは、こども達が「知り」「考え」「行動する」という主権者として「生きる力と知恵を学ぶ」と同時に、よのなかに関心を持ち、「共同体の中で、よのなかと自分の関係について学ぶ」ことを大切にしています。

9月25日(金)にiPhone6sが新たに発売されることがニュースになっていますが、こども達にとって身近な商品で話題にあるものを取り上げることで、シミュレーションをしやすくすると同時に、よのなかに関心を持つきっかけになればと思いました。



スマートフォンは、生徒にとってもっとも身近なものであると同時に、さまざまな場面で議論されることが多いツールです。

一つのモノからよのなかを見ていくのに、もっとも有効な題材の1つだと思います。





【ランチのお弁当の値段から、供給について考えてみる。】



次に、ランチのお弁当の値段を考えてみました。



原価100円のお弁当を売るのに、いくらくらいの金額を設定するかを考えてもらいました。

生徒たちは300円台から500円台まで、さまざまな設定をしていました。



そもそも、モノの価値は、原価や生産者の思いだけで決まるわけではありません。

「これは売れないかな・・・」と思っていたものが、爆発的大人気を生むこともあります。

生徒からは、「100円でどういう種類の弁当という設定なの?」という質問が出ましたが、あえてそこも自分たちで考えてもらいました。

モノの価格は、原理ではなく、「買う人の気持ち(=需要)」で変わります。

原価100円の弁当でも安く設定しないと買えない弁当もあれば、高くても買いたいと思う弁当もあります。





【1枚の紙から付加価値を考える。】



そういった、原材料に新たな価値(=付加価値)を生み出すためにはどうすればいいかを次に考えてみました。

今回は『紙』をテーマに考えてみました。



まずは、紙が使われているものを考えてみました。

生徒からは、「本」「ノート」「教科書」といったものから、「ティッシュ」や「ファストフード店で使われるお手拭」といった、こちらが予想していなかったものまで、たくさんのものが出てきました。

あまり普段の生活で考えることはありませんが、生活のいたるところで紙がつかわれていることがわかりました。



次に、『紙』1枚がいくらかを考えてみました。

教室には、A4のコピー用紙をセットを持っていきました。438円で500枚入っているので、A4サイズの真っ白なコピー用紙1枚は、実は1円もしないことがわかります。

しかし、今回題材として使った又吉直樹さんの『火花』1ページの値段は、およそ8円します。



紙は、生活に欠かすことができず、普段何気に使うことが多いですが、それぞれの価値は大きく変わります。

そこで、紙を扱っている原印刷株式会社の原社長にゲストとして登場していただき、紙にどのような付加価値をつけているかをお話していただきました。

持参していただいた『ココロエえひめ』にルーペを当てて、印刷が赤・青・黄・黒の4色を重ね合わせることでできていることを、生徒に見てもらいました。

そのほか、ココロエのために取材をしてきた情報や、『COCOAR2』といって、スマートフォンのアプリでかざすと動画が再生される機能といった付加価値があることを学びました。





今回は、現場で活躍されているからこその説得力のある授業をしていただくことができ、ゲストが授業に参加する魅力を改めて感じました。

プログラムの趣旨をご理解いただき、参加してくださった原社長、本当にありがとうございました。





聖カタリナ女子高等学校で実施している共同プログラムでは、今後、経営と地域活性化をテーマに話を進めていきます。

シティズンシップ(主権者)教育に必要なのは、学校の持つノウハウ+地域のみなさんの持つノウハウです!

NEXT CONEXIONが聖カタリナ女子高等学校で行っている授業にぜひ参加してみたい!という方は、ぜひお問い合わせください(^^)



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本プログラムに関するお問い合わせはこちら→お問い合わせ

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2015年9月6日日曜日

【共同プログラム報告】聖カタリナ女子高等学校-経済・くらし編①『18歳シミュレーションをしてみよう』

こんにちは!NEXT CONEXION代表の越智大貴です。

2学期からスタートした、聖カタリナ女子高等学校との主権者教育共同プログラム『経済・くらし編』の様子をお知らせします。



ちょうど2か月前、聖カタリナ女子高等学校との共同プログラムを2、3学期もやらないかというお話をいただきました。

1学期の共同プログラムについて

これまで、こども向けのシティズンシップ(主権者)教育であるcivic PROJECTは、政治・まちづくり系と法律・人権系を扱っており、高校生には1学期の間に、その両方を実施したこともあって、正直どのような形での提供が理想か迷いがありました。

しかし、この活動をご理解・ご支援・ご協力いただいている皆様からの応援もあり、新しい可能性をつかむ機会として、チャレンジすることにいたしました。



2学期は、『経済・くらし編』と題し、自分たちのくらしや経済というフィルターを通してよのなかを見ることで、一市民(=主権)として地域を創るということを学びます。

NEXT CONEXIONとしては、本格的に経済系のプログラムを作成するのは初めての試みになります。

大きな流れとしては、地域を1つの『会社』と見立てて、地域を活性化させるためのプランを生徒たちと考えていこうと考えています。

そのため、まずは『会社』を知り、働くということ、お金が動くということはどういうことかを考えていきます。


そのための第一回目は、起業をする前に、「そもそも、自分たちの生活にはいくらのお金が必要なのか?」を考えてみようと思います。

支出と収入を振り返ることで、経済活動の担い手である『家計』を学び、少しずつ経済の輪をよのなかに広げていきたいと思います。





自分には今までいくらかかっているの?

まずはこれまでの人生を振り返って、自分自身にはどれくらいお金がかかっているかを予想してみました。


『子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体連絡会』によると、一人の子どもの出産から大学卒業までの総費用は基本的養育費が約1,640万円、その他学費が公立・私立によって変わりますが、合計するとおよそ3,000万円から6,000万円の費用がかかっています。

自分たちの保護者が、自分たちにどれだけお金を使ってきてくれたかを知るきっかけになると同時に、自分たちが社会に出て家族を作る時に、どれだけのお金が必要になってくるかを知ることができました。





シミュレーションをしてみよう。

高校を卒業後、実家を離れて一人暮らしをすると仮定した場合のシミュレーションをしてみます。どのような支出があるか、そしていくらの収入があるかを、



①支出を考える。

一人暮らしには何が必要か、そしてそれにはいくらかかるのかを考えてみます。


【生徒の反応】
・家賃
・水道
・光熱費
・食費
・娯楽費
・ケータイ
・電気
・ガス
・家具
・遊び
・交通費
・洋服
… 



項目がそろったところで、グルーピングをしてみます。

『家計調査報告』による支出の内訳項目を参考に、グルーピングをした後、それぞれに係る合計金額を出していきます。



愛媛県は家賃の相場が全国でも低い事に驚いている様子であり、また、東京の半額以下といっても言い過ぎではないということに、生徒たちも驚いていました。


また、授業の補助スタッフの大学生の印象では、愛媛県の一人暮らしの一般大学生の月の生活水準が10万円程度である事に対して、戸惑っている様子であったそうです。

おそらく、就職試験等のために既に十分調べたであろう志望する会社の初任給と同様の額だからであるからだとみているそうです。



②収入を知る。

高校を卒業してすぐ働く場合、1年間でどれくらい稼げるのか?まずは生徒に予想させてみます。


【生徒の反応】

・12~15万 約10人
・15~17万 約1人
・17~20万 約1人 


厚生労働省の『平成24年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1学歴別にみた初任給』の資料によると、高校卒の初任給は、女性の場合153万6,000円、男性の場合160万1,000円となっています。


生徒から「どうして男性と女性で初任給に差があるのか」という質問がありました。

先ほどの、愛媛県と他都道府県の家賃や収入の違いも含め、生徒たちにも様々な疑問が出ていました。



ワークショップは、頭をフルで回転させるために、普段はあまり気づかないようなよのなかへの疑問や自分の考えが次々と浮かんでくることがあります。

また、学校の教科書とつなげることで、どうして学校でこういったことを学ぶかが見えてきます。

生徒の気づきから授業を膨らますことで、生徒の中での消化がスムーズになることが期待できます。





働くということについて自分の考えを書く。

最後に、働くということはどういうことか、自分の考えを素直に書かせてみました。以下は生徒の声の一部を載せています。


①仕事をするうえで、最も大切にしたいこと

・人間関係
・やりがい
・コミュニケーション
・(職場の)環境
・お金
・仕事の内容と給料が比例しているか
・意欲、関心
・笑顔
・自分のために頑張る
・向上心
・時間の使い方
・全力の意欲を示す
・常識



②バイトをしてよかったこと・よくなかったこと、働くことに対する期待や不安
○よかったこと
・人とのつながりができた
・人付き合いが上手になった
・やせた
・皿をまとめれるようになった
・お金の大切さがわかった
・積極性、行動力が身についた
・クレーム処理がうまくなった
・接客スキルが身についた
・人前に出てしゃべれるようになった。
・お金を稼ぐことがこんなに大変だと分かった。
○悪かったこと
・勉強をおろそかにしてしまった
・睡眠時間が減った
・効率性が求められ、それが出来ないと怒られ辛い事


○期待や不安
・働く事に対する期待はお金が人間関係を広げてくれる
・時間が拘束されて会社の為の人生になってしまう
・従業員の人との関係
・夜遅くまでの時間働きそう
・まかないがもらえるか
・先輩が優しいか
・自立できるか
・続けられるか
・なじめるか
・上司が嫌がらせをしてくるかも
・覚えることがたくさんありそう



高校生の場合、アルバイトという形で実際の社会で活躍している人もいれば、部活動などを一生懸命頑張り、たくさんの仲間を作っている人もいれば、というように、放課後の時間を各自で自由に決めることができます。




また、補助スタッフの大学生は1日を自由に決めれる立場にあるため、授業に参加した一人ひとりがそれぞれ自分のライフスタイルに対する考え方を持っているような印象を受けました。



「生きていくために何をすべきか」という点で、僕自身改めて考えさせられる点が多かったように感じます。





さて、次回は、モノの値段の決まり方を見ていきます。需要と供給、付加価値といったところがテーマになってきます。


シティズンシップ(主権者)教育に必要なのは、学校の持つノウハウ+地域のみなさんの持つノウハウです!

NEXT CONEXIONが聖カタリナ女子高等学校で行っている授業にぜひ参加してみたい!という方は、ぜひお問い合わせください(^^)



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